UPしようと思った日に手をちょっと負傷してテンションガタ落ちで結局今日まで遅れてしまった;;
うー秋は本当に眠いよ。。。
あとやる事多くてバタバタだよぉう
「そー言えばクイック」
「何だ?」
「この前のハロウィンでクラッシュに悪戯するって意気込んでたけど成功したのか?」
丁度手に取っていた雑誌が終わりフラッシュはゲームをしていたクイックに声をかけた。
「・・・」
「ん?その表情は失敗だったのか」
笑顔ではないので苦笑交じりで笑ってやれば
「あれはハロウィンを明日に控えた夜更けであった・・・」
クイックは一人回想に入り始めた
「え?前日から回想かよ・・・」
「俺はクラッシュを転ばせて『うわぁ』と言う可愛らしい声を聞く為に誰にもばれずに廊下でせっせこ作業に取り掛かっていた」
「あー、かいつまんで説明してくれない訳ですか」
半ば諦める様にぼやくがフラッシュの声はクイックに届きはしない
「丁度そこへそれはそれは可愛らしいクラッシュが俺の横を通りかかったのです」
「ただクラッシュが廊下通っただけだろ。つーかすでにばれてるじゃねーか?!しかも対象者に!!」
「きょとんと愛らしい笑みを浮かべながらクラッシュは聞きます
『こんな所で何をしているの?』
天使の様な声で聞かれ俺は一瞬思考回路がショートしそうになるのを必死に止めてこう答えた
『明日の準備をしているんだ』
そんな俺にまさかのクラッシュからの返答が返ってきたのです。
今までの一方通行な会話ではなく言葉のキャッチボールが出来たのです」
「い―加減その口調鬱陶しい・・・つーかいつも会話が成り立ってない事気付いてたんだな」
「少し悩んでクラッシュはこう言いました
『ハロウィンだからと言って悪戯しても、それによって開いた溝は一生塞がる事はないんだろうなぁ』
寂しそうに悲しそうに呟いたクラッシュの声はただただ愛おしくて俺は悪戯用に作っていた物をすべて撤去したのだった」
「ようは失敗したのか」
「失敗ではない、あえてしなかったのだ」
びしっと人差し指で刺してからエアーに呼ばれたクイックはそのまま部屋を出ていった
「・・・ったく、訳分かんね―奴」
「教えてあげようか?本当の真実を」
「バブル兄貴?!」
「ーて言っても簡潔にまとめると怪しいクイックに話したくなかったけど他の兄弟が怪我すると困るので渋々話しかけて・・・」
『おい、バナナ!!人の部屋の前で何やってんだよ』
『明日の準備をしているんだ』
『あぁ、ハロウィンのか』
『悪戯して良い日なんてすげーよなvv』
『けどな、よく覚えおけよ?ハロウィンだからと言って悪戯しても、それによって開いた溝は一生塞がる事はねーぞ。俺だったら相手によっては絶交だ』
まるでゴミを見る様な視線でクイックを見下ろして去っていった
「って感じだよ」
「あぁ、その映像が見てもないのに鮮明に浮かび上がるのはなんでだろうな・・・」
「まぁいつも見ている光景に類似するものがあるからね・・・・」
遠い空を眺めているフラッシュの後ろではクラッシュを見つけたクイックが0.1秒で殴り飛ばされた
「今日も平和じゃのう」
「はい、そうですね」
そしてその光景を微笑ましく笑う初号機と博士がいたのを知る者はいなかった――――